開放型病床
設置・運営の趣旨
診察された患者さんに入院の必要が生じた場合、開放病床をご利用いただくことにより、地域連携登録医(以下、「登録医」という)と当院主治医が共同して、更に綿密で安全な医療を提供できます。
また、患者さんが退院された後、再び地域医療機関において、一貫した治療を受けていただくため、地域の医療機関の病床として社会医療法人厚生会 多治見市民病院 (以下「当院」という)内に開放病床を設置します。
入院の決定は、当院主治医と登録医が協議の上決定します。
対象の患者さん
対象の患者さんは、当院が診療すべき急性期医療の患者さんとします。
但し、以下の場合は一般病床での入院となります。
- 個室等が必要な病状の場合
- 病院休診日・平日夜間(17:00~翌朝8:30まで)
の入院の場合 - 小児科、産科の患者さん
病床の設置
●6階北病棟/2床 ●6階南病棟/1床 合計3床
登録医について
当院の開放病床を利用するためには、登録医の申請及び承認が必要です。
登録医の申請は、当院、「地域連携登録医届出書」を提出して下さい。
入院について
開放病床の考え方
原則として、登録医が必要と考えれば入院となります。
開放病床が満床の場合は、一般病床での入院となります。
開放病床利用の申し込み時間は、平日8:30~17:00までです。
病院休診日・平日夜間(17:00~翌朝8:30まで)の入院は、開放病床の利用は出来ません。
緊急入院として、病状に応じて一般病床に入院となります。
入院の手続きからご利用の流れ
(登録医用)
- 患者さんの
同意 -
入院が必要で開放型病床利用を希望する患者さんの同意をいただいてください。
- 【同意なしの場合】
- 通常の外来診察・入院
- 【同意ありの場合】
- 必要書類の提出へ↓
- 必要書類の
提出 -
登録医の方が「開放型病床入院申込書 兼 診療情報提供書」を
開放型病床入院申込書 兼 診療情報提供書を
多治見市民病院へFAXしてください。
ダウンロード- 入院申し込み時に、開放病床か一般病床かの選択をお願いします。
開放病床を選択した場合は、患者さんに「開放型病床入院同意書」を頂いて下さい。
地域連携部
FAX0572-22-9966 - 入院申し込み時に、開放病床か一般病床かの選択をお願いします。
- 利用可否の
ご連絡 -
必要書類を確認しましたら、開放型病床の利用可否をお知らせいたします。
- 【利用不可の場合】
-
通常の外来診察・入院又は開放型病床が空き次第、
開放型病床へ移送。 - 【利用可能の場合】
-
多治見市民病院より「開放型病床入院予約表」をFAXで回答。
患者さんへ必要書類を渡すへ↓
- 患者さんへ
必要書類を
渡す -
多治見市民病院より「開放型病床入院予約表」の回答が届きましたら、
登録医より患者さんに下記書類を渡してください。- 開放型病床入院申込書 兼 診療情報提供書
- 開放型病床入院予約表
- 開放型病床入院同意書
- 患者さんが
来院・入院 -
患者さんが必要書類を持参の上、病院窓口へご来院。
入院手続き後開放型病床へ入院していただきます。
- 入院確約書
の送付 -
多治見市民病院から登録医の方へ「入院確約書」を送付いたします。
- 退院
-
紹介患者さんが退院後、多治見市民病院より
「開放型病床退院報告書」を登録医の方へ送付いたします。
診療・指導について
共同診療・指導のための来院時間
平日10:00~16:00
共同診療・指導の利用手順
事前に、地域連携部に連絡して下さい。
来院時は、先ず地域連携部にお越しいただき、登院簿に記入して下さい。
診察時は、白衣・名札を着用して下さい。(地域連携部に用意しています。)
共同診療・指導の記録をシステム内文書「開放型病院共同指導料票」に記載し、2枚印刷してください。
1枚は、登録医のカルテに貼附して下さい。
終了後は、地域連携部で白衣・名札を外し、登院簿に記入して下さい。
退院について
退院の決定は当院主治医が登録医に相談のうえ決定します。
退院時には、当院主治医は登録医に対して、退院時サマリー等により経過報告いたします。
登録医の診療報酬について
登録医は以下の請求をして頂けます。
保険請求点数
入院時|診療情報提供料(I) | 250点 |
---|---|
回診時|開放型病院共同指導料(I) | 350点 |
- 患者1人、1日1回、月に何回でも算定可
診療報酬の請求
診療報酬の請求は双方にて行うこととします。
その他
登録医は、病院図書室を利用していただけます。
【利用時間】平日8:30~17:00
(コピーの利用は10円/1枚です)
また、各診療科の症例検討会・臨床談話会等に参加することができます。
地域連携部について
【設置場所】
多治見市前畑町3丁目43番地 多治見市民病院
【業務時間】平日8:30~17:00
【連絡先】TEL:0572-26-8401 FAX:0572-22-9966
業務内容
登録医の先生方の窓口となります。
共同診療・指導の申し込み受付、連絡調整、共同診療部署へのご案内、
ご紹介いただいた患者さまの情報をFAXで送付いたします。
開放型病床に入院される患者さんへ
開放型病床とは、かかりつけ医の先生が診療にあたって、「入院が必要」と判断した場合に、
かかりつけ医の先生と多治見市民病院の医師が共同し診療にあたることができるシステムです。
このシステムをご利用いただきますと、入院中は多治見市民病院の医師とかかりつけ医の先生が、
主治医と副主治医となり共同であなたの診療や指導にあたります。
主治医と副主治医が共同で診療することで、より安心な診療が受けられます。
また、退院後についても、入院経過を熟知しているかかりつけ医の先生が患者さんの病状を診ることで、
引き続き安心して最善の治療を受けることができます。
お願い
入院中に、かかりつけ医の先生と多治見市民病院の医師が共同で診療や指導にあたりますので、
患者さんには共同指導料をご負担していただきます。
入院に必要なもの
すべての 患者さん |
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ケアサポート セット を ご利用 されない方 |
|
ケアサポートセットのご案内
ご入院の際、必要な衣類・タオル・日用品・紙おむつ類を日額定額制レンタルにてご利用いただけます。
- 詳しいプラン内容に関しましては、【ケアサポート(CS)セットのご案内】を
お渡ししますので参考にしてください。 - 申し込みを希望される方は、入院時に申込用紙に記入の上、病棟スタッフへ提出してください。
【ケアサポート(CS)セット】は、患者・家族と業者の直接契約となります。
多治見市民病院開放型病院運営要綱
- 【目 的】
-
第1条
社会医療法人厚生会 多治見市民病院(以下「当院」という)では、地域医療の充実と効率化を図る為、医師会との合意に基づいて開放病床を設置し、患者への共同診療・指導を行うことにより、病診連携を更に緊密なものとして、地域の多様な医療ニーズに応えることを目的とする。 - 【対 象】
-
第2条
開放病床は、二次医療圏に所在する全ての医師に開放する。 - 【登録医】
-
第3条
開放病床の患者を、当院の医師と共同で診療・指導にあたる診療所(医院)の医師を登録医という。- 当院、地域連携登録医届出書の提出をもって登録医とする。
- 登録医の有効期間は2年間とし、以後特別な理由がない限り自動更新とする。
- 多治見市医師会もしくは当院が登録医として不適格と判断した場合には、登録医を抹消することがある。
- 【運営方法】
-
第4条
開放病床の運営は、次の要領とする。- 登録医より紹介され入院した患者の主治医は、当院の医師があたるものとする。
- 登録医は、開放病床を訪問し、当院主治医と意見交換・協議及び共同診療・指導ができる。
当院主治医が不在の時は、担当科部長・部長代行若しくは副院長が代行する。 - 共同診療・指導のために病院を訪問するときには、あらかじめ地域連携部に訪問日時を連絡する。
- 登録医は、病院内では白衣を着用し、所定の名札を付ける。
- 登録医は、病院内において紹介した患者のカルテやその他の記録を見て患者を診察する。
- 登録医が開放病床で診療・指導を行った場合は、その診療等に関する事項を複写伝票に記入し、
1部を登録医診療所(医院)のカルテに貼付する。 - 登録医は、所属長の了解を得て紹介患者の検査または手術に参加することができる。
- 【開放病床】
-
第5条
開放病床は以下の通りとする。
6階北病棟/2床、6階南病棟/1床 合計3床- 開放病床が満床の場合は、一般病床での入院となり、共同診療の対象としない。
- 個室等が必要な病状の場合、または病院休診日及び平日夜間(17:00~翌朝8:30)に
入院の場合は、一般病床での入院とする。 - 小児科及び産科の入院は、開放病床の対象としない。
- 【医療事故賠償責任】
-
第6条
開放病床の利用に起因する医療事故については、病院が加入する損害賠償保険を適応するものとする。 - 【病院施設の利用】
-
第7条
登録医は、病院内の図書室を利用することができる。
また、病院における学術的会合(症例検討会、臨床談話会など)に参加することができる。 - 【運営委員会の設置】
-
第8条
開放病床を効率的かつ円滑に運営するため、多治見市民病院開放型病棟運営委員会を設置する。
附 則
この規定は、平成31年3月1日から施行する