回復期リハビリテーション病棟
急性期病院で治療を受けて、発症から1~2ヶ月後の状態(病状が安定するといわれている時期)を
回復期といいます。
この時期に集中的なリハビリテーションを行うことで、
低下した能力を再び獲得するための病棟を回復期リハビリテーション病棟といいます。
入院された方が一日も早く快適な日常生活を送ることができるよう、
医師、看護師、薬剤師、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、
看護補助者、ソーシャルワーカーといった、各分野のスペシャリストたちがチームとなり、
脳血管疾患や骨折等の機能回復や、日常動作の改善・向上を目指し、
在宅・社会復帰を目標に社会資源の利用や生活環境の整備のサポートを行います。
回復期リハビリテーションを受けるには
診療情報提供書が必要です。
また、厚生労働省が疾患などの条件や入院期間を定めており、専門の医師による判断が必要です。
対象疾患ごとに決められた期間での転院と入院期間が定められているため、ご注意ください。
対象疾患は下記をご参照ください。
回復期の対象疾患
対象疾患 | 発症からの期間 |
---|---|
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント術後、脳腫瘍、 脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、 腕神経叢損傷(わんしんけいそうそんしょう)等の発症後もしくは手術後、 又は義肢装着訓練を要する状態 |
2ヵ月以内 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の骨折、 又は2肢以上の多発骨折の発症後、又は手術後の状態 |
2ヵ月以内 |
外科手術又は肺炎などの治療時の安静により廃用症候群を有する状態 | 2ヵ月以内 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靭帯損傷後 | 1ヵ月以内 |
股関節又は膝関節の置換術後の状態 | 1ヵ月以内 |
一日の流れ
午前8時40分からリハビリを実施しています。
リハビリ以外にも離床活動としてレクレーションや園芸などに参加し、活動量の向上を図ります。
食事は食堂で集まって食べています。
患者さまの一日の流れ(例)
6:00 | 起床(整容動作・更衣動作・排泄動作) |
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7:30 | 朝食(食事動作・整容動作・排泄動作) |
9:00 | リハビリ(理学療法)検温 |
11:00 | リハビリ(言語療法) |
12:00 | 昼食(食事動作・整容動作・排泄動作) |
13:00 | リハビリ(作業療法) |
14:00 | 入浴 |
15:00 | レクレーション NICD(生活行動回復看護技術) |
18:00 | 夕食(食事動作・整容動作・排泄動作) |
21:00 | 就寝 |


当院における回復期リハビリ
テーション病棟の実績
(1)令和5年1月~令和5年3月期
患者さまの動き | 人数・割合 |
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新入院患者数 | 70名 |
退棟患者数 | 65名 |
在宅等 | 54名 |
介護老人保健施設 | 10名 |
回復期病院への転院 | 0名 |
転院 | 1名 |
その他 | 0名 |
在宅等復帰率 | 82.81% |
患者さまの症状 | 割合 |
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重症割合 | 40.00% |
入院時重症者の内、看護必要度 3点以上の改善割合 |
32.70% |
(2)休日における療法士の配置:なし
(3)令和5年3月の実績
- 1か月間に回復期リハ病棟に入院していた
患者の延べ入院日数:1,228日 - 算出期間における休日以外の日数:26日
リハビリテーション提供単位数 | |
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1か月間に提供された 疾患別リハビリテーションの 総単位数 |
4,410単位 |
脳血管疾患リハビリテーション 総単位数 |
2,763単位 |
運動器疾患リハビリテーション 総単位数 |
1,391単位 |
廃用症候群リハビリテーション 総単位数 |
349単位 |
1日あたりのリハビリ テーション平均提供単位数 |
3.59単位 |