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人工関節センター



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股関節・膝関節の手術について
股関節の手術について
 当院では人工股関節全置換術(THA)の場合、大腿骨側は原則として金属性のポリッシュ・テーパーステムというタイプの機種を用いてセメント固定します。すでに40年におよぶすぐれた長期成績が明らかとなっており、現在世界で最も多く使用されているセメント固定ステムです。
  骨盤側は、セメントレスカップ(金属製)とセメント固定カップ(ポリエチレン製)を患者さんの骨の状態に応じて使い分けています。具体的には骨盤側の骨欠損が軽度な場合はセメントレスカップを用い骨欠損が重度な場合はセメント固定カップに骨移植を併用して対処しています。手術は1時間半程度です。通常手術の翌日から全体重をかけての歩行練習を開始し、3週間程度で退院可能です。
  特殊な手術として、先天性股関節脱臼後の高位脱臼股に対する大腿骨短縮骨切り併用THAや、骨欠損の大きな初回人工股関節や磨耗(すりへること)・ゆるみをきたした人工股関節の入れ替えなどに際してImpaction Bone Grafting法(細片化した骨を強固に圧迫・充填する骨移植法)を用いた手術もおこなっております。
  また、近年注目されている股関節唇損傷に対する股関節鏡手術や、臼蓋形成不全に対する骨切り術もおこないます。それぞれの患者さんの病態に合わせた治療をおこないますので、ぜひご相談ください。


人工股関節全置換術
(セメントレスカップ)


人工股関節全置換術
(セメントカップ)




高位脱臼股に対する
Impaction Bone Grafting法
および大腿骨短縮骨切り併用
人工股関節


股関節鏡による
関節唇縫合術



膝関節の手術について
 人工膝関節全置換術(TKA)の場合は、安定した膝の曲がりが得られるPS型(後方制動型)とよばれるタイプの機種を用いてセメント固定します(図3)。手術は片側のみの場合1時間15分程度です。通常は手術の翌日から全体重をかけての歩行練習を開始し、3週間程度で退院可能です。TKAの場合、膝の可動域にはどうしても制限があり、平均で膝の曲がりは120度程度です。手術後は正座はむずかしいため、イス中心の生活に変えていただく必要があります。
  膝の痛みが片方だけでなく両方とも強い場合には、両側同日手術もおこなっております。両側同日手術の場合も翌日から歩行を開始し、約4週間で退院可能です。
  また、膝関節の変形が比較的軽度で内側だけに関節破壊がある場合には、単顆置換型人工膝関節(UKA)や高位脛骨骨切り術(HTO)などもおこないます。UKAの場合膝の曲がりが平均で135度可能で、正座ができる方もいらっしゃいますし、入院も2週間程度で済みます。HTOの場合も近年の手術法の改良により4週間程度で退院可能となりました。UKA・HTOとも通常1時間以内の手術で両側例でも輸血不要ですので、膝関節の変形が高度になる前にUKAやHTOを考慮してもよいと思います。
  他にも関節鏡手術など病状に応じた治療をおこないますので、ぜひ一度ご相談ください。


人工膝関節全置換術


単顆置換型人工膝関節




高位脛骨骨切り術