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DOCTOR
PROFILE - 耳鼻咽喉科 部長代行 村上 浩 HIROSHI MURAKAMI
- 出身大学 |
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- 秋田大学医学部 卒業
どんな疾患に対して、特に力を入れて診療をしていますか?

副鼻腔炎、副鼻腔腫瘍などの鼻の疾患、めまいや難聴です。副鼻腔の病気が考えられる場合は、まず内視鏡で鼻の中の粘膜をチェックします。副鼻腔炎などが強く疑われる場合は、レントゲンやCTで骨の中を確認します。めまいの症状がある場合は、聴力をチェックして内耳の神経異常によるものかを確認します。ほとんどの場合は、内耳のリンパ液の動きによる症状ですが、まれに脳梗塞などの中枢神経の異常でめまい症状が出る場合もあります。中枢疾患が疑われる場合は頭部CTやMRI画像で脳の状態を確認します。
めまいや難聴の症状がある場合、どんな検査や治療を行いますか?

1.問診票の記入
通常の問診票の次に、めまい症状に関する問診票を記入して頂きます。
この問診票は症状の変化に関するもので、
- どんな時にめまいが起きたか
- めまいが続いていた時間
- 耳鳴りや難聴・耳の閉塞感があるか
などを記入して頂きます。
記載内容をもとに、いくつか症状を確認したあと、まず耳の中を耳鏡でチェックします。中耳炎でめまいが起こる事もあるので、その確認をします。

2.暗視メガネで目の動きを確認
続いて、カメラを内蔵した暗視メガネで目の動きをみます。めまいの症状が強い期間は、目の左右のゆれがどちらか一方に早く動くので、その状況を再現してみます。めまいが起きた原因がわかれば、それに対して治療を行います。ほとんどの場合は症状を和らげる対症療法を行いますが、食事が全く摂れない場合は入院して点滴治療を行います。ごくまれにですが、耳の神経やその近くに腫瘍が出来て、めまいが起きる事があります。その場合には手術や放射線治療を検討します。
どんな症状が出たら受診した方がいいですか?
軽いめまいはたいてい自然に治まります。朝、起き上がる時だけ一瞬ふらつくという方も多いです。
日常生活に全く支障がなければ、様子をみて頂いても良いでしょう。


また、突発性難聴は急に耳の聞こえが悪くなる病気です。
片側の耳に症状が出やすく、声がこもって聞こえる、片側の耳鳴りが強くなるなどの症状がある日突然に現れます。発症後7日以上経過すると完治が難しくなりますので、症状が出たら早めに受診することがポイントです。
めまいや難聴で、すでに他院で治療を受けられている方は、紹介状・お薬手帳をご持参頂けますと大変助かります。治療の経過や薬の状況が把握できるため、円滑に診療ができるようになります。