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薬剤部

 放射線技術部では、X線による一般撮影(レントゲン撮影)をはじめ、乳房超音波検査、骨密度測定、X線CT検査、MR検査、X線透視検査、脳や心臓の血管造影検査・治療などを行っています。  
  以下に、それぞれの医療機器や主な検査をご紹介します。

一般撮影

 一般撮影は、患者さんの検査部位にX線を照射し、その部位を透過してくるX線を検出器で受け取って処理しすることで画像を作成しています。検査部位はよく撮影される胸部や腹部をはじめ、背骨や手足などあらゆる部位が撮影対象となります。
 CR(Computed Radiography)によるデジタル処理では、X線を患者さんの検査部位に照射し、その部位を透過したX線をCR専用カセッテ内のイメージングプレート(富士フィルム)やX線撮影装置内に配備されたFPD(平面検出器;flat panel detector)の受像面にて検出し、その後、コンピュータ処理して画像を作成しています。
  X線は放射線の一種なので、患者さんは少なからず被ばくをします。しかし主治医は、患者さんが被ばくをするリスクと撮影により得られる画像情報(利益)を天秤に掛け、得られる画像情報の方が有益な場合のみ撮影が行われます。また、当院では放射線感度の高い受像面(イメージングプレートやFPD)を使用しているため、より少ない被ばくで撮影することが出来ます。








 乳房撮影(マンモグラフィ)は、乳房専用のX線撮影装置です。X線を乳房に照射し、透過したX線をFPD(平面検出器;flat panel detector)と呼ばれる検出器で受け取ってコンピュータ処理し、画像化します。 撮影は乳房全体が入るよう、左右の乳房に対して上下、斜め方向の2方向で計4枚の撮影を行います。必要に応じ、さらに追加撮影を行う場合もあります。
  乳房は厚みがあるため、圧迫板という板を使って乳房を挟み、可能な限り薄く伸ばして撮影します。圧迫により、被ばくを低減し、病変の位置や範囲、形状を見やすくできます。乳房検査は、医師による視触診や乳房撮影、乳房超音波検査(US)などで検査されることが多く、必要に応じ、MR検査やCT検査、核医学検査などが行われます。
 検査を受ける時期はいつでもかまいませんが、排卵後から 月経が始まる頃まではホルモンの影響で乳房が硬くなったり、痛みを強く感じることがあります。一般的に月経が終了して2〜3日くらいでは、圧迫による痛みが少ないと言われています。
 当院では、女性の皆さんに安心して検査を受けて頂けるよう、乳房の検査全般を女性の診療放射線技師、もしくは女性スタッフが担当しております。



乳房超音波検査
 乳房超音波検査は、超音波を用いて体の表面から乳房内部を観察する検査です。
  患者さんに仰向けになっていただき、プロ−ブと呼ばれる器具を乳房の表面に当て、皮膚面を滑らせるようにして乳房全体を検査します。その際、観察しやすい様、検査部分にゼリーを塗ります。プローブから出てくる超音波が、筋肉、脂肪、乳腺組織などから跳ね返ってくる時に強度の異なる超音波となり、この跳ね返り具合の差を画像にしています。
  超音波検査は腫瘤を描出するのに優れ、X線を使用しないため、被ばくはありません。 乳腺の病気の診断において、マンモグラフィと超音波検査を組み合わせて検査することが最も病気の発見に有用と言われています。     


骨密度測定
  2種類のエネルギーの異なるX線による吸収差(dual energy X-ray absorptiometry;DXA)を利用し、骨密度を測定する装置です。
 腰椎、大腿骨、前腕の測定を行えますが、当院のスクリーニングでは腰椎と大腿骨をセットで測定し、検査制度を向上させています。  
  過去に測定したことがあれば、測定値の推移をグラフ表示し、経過観察を行っています。測定時間は、前腕で約5分、腰椎と大腿骨のセットでは約15分です。 おもに骨粗鬆症の診断に用いられています。



X線CT検査
 X線CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)とは、被写体の周囲360°からX線を照射し、その透過したX線を検出器が受けてコンピュータ処理することで断面像を得ることができます。
 当院のCTは1回転で64枚のデータを収集できる最新型のマルチスライスCTが導入されており、頭部や胸腹部、四肢など全身のあらゆる部位を対象とした検査を行っております。呼吸を止めることが困難な乳幼児や高齢者、重篤な患者さんでも短時間で検査を行うことができます。一般的な胸部や腹部の検査では5秒以下で撮影することが可能です。
 また最薄で0.6mm程度の厚みの画像を作成することができるため、小さな病変に対しても、詳細な情報を得ることができます。こういった細かなデータを使うことで血管や骨の3次元画像を作成することができ、血管の狭窄や閉塞、動脈瘤や骨折の診断、手術シミュレーションを行っています。また造影剤を使用することで早期に病変を見つけたり、病変の性状を調べることができます。
 CTでは患者さんの被ばくが大きな課題となっていますが、当院のCT装置では逐次近似再構成という最新の画像再構成技術を使用しているため、画質を損なわず飛躍的な被ばく低減が可能となっています。



MR検査
 MRIとはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略で、磁場を利用して体の断面像を撮影する装置です。トンネル状の装置の中に患者さんが入り、外部から電磁波を照射すると、体を構成する水素原子が共鳴現象を起こして電磁波を発生します。この電磁波を収集して処理し、体の断面像を作成します。
 MRはCTと違いX線を使用していないので、放射線被ばくがありません。また、造影剤を使用せずに血管など脈管の画像が得られます。
 ただし検査時間が約20〜60分と長く、検査中は大きな音がします。また磁石を使用しているため次のような方は検査ができない場合があります。

  1. 心臓ペースメーカーを埋め込まれている方
  2. 人工内耳を埋め込まれている方
  3. 可動性義眼を装着している方
  4. その他、金属を埋め込まれている方(検査可能な場合もあります。)
  5. 妊娠またはその可能性がある方(胎児に対する安全性が確立されていません。)
  6. 入れ墨がある方(やけどする場合があります)
  7. 閉所恐怖症の方


X線透視検査
 X線検査は、X線を連続的に照射し、画像をリアルタイムに表示、観察しながら行います。バリウムを用いる胃の検査や、大腸の検査(注腸)、 内視鏡を用いた消化管検査、関節脱臼や骨折の整復術などの整形外科系の検査など、多彩に使用されます。  
 X線管球を移動させながら撮影する機能もあり、全脊柱や下肢全長撮影も可能です。
また、トモシンセシスと呼ばれる、断層撮影の技術も搭載しています。


脳血管造影検査
 頭頸部の血管内に造影剤を注入して、その流れをX線撮影して、血管内の形状を観察する検査です。
 装置は、PHILPS 社製 AlluraClarity ClarityIQ です。ごくわずかなX線出力で低被ばく・高画質を実現し、最良の検査・治療環境を提供します。
 X線管球を2個搭載した“バイプレーン型血管造影装置”で、1回の撮影で同時に2方向からの撮影が可能となり、その結果使用する造影剤量の減量や検査・手術時間の短縮につながり患者さんの負担軽減に大きく役立っています。
 血管造影検査は、血管内治療と呼ばれるもので、カテーテルという細い管を用いて「切らずに治す」治療を、行っています。
 脳腫瘍、脳内出血などの脳血管の偏位をきたす病変、脳動脈瘤、脳動静脈奇形、海綿静脈洞瘻などの脳血管自体の病変、脳梗塞における血管内治療など数多くの疾患がこの検査の適応となります。



心臓血管造影検査
 装置は、SIEMENS社製Artis zee TCでFPD搭載型の血管造影装置です。天井走行型のシングルCアームタイプで、主に循環器内科での冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)に対し、冠動脈造影検査や冠動脈の狭窄や閉塞部の治療、ペースメーカー植込み術などを施行しています。検査や治療による被ばく線量は障害となる被ばく線量の3分の1以下です。
 冠動脈造影検査(Coronary Angiography:CAG)は冠動脈(心臓を栄養する血管)に細い管(カテーテル)を挿入して、造影剤を注入しながら血管撮影を行う検査です。カテーテルを挿入する部位として手首、肘、ももの付け根の3カ所があります。患者さんの病変や病態などに応じて、穿刺部位を選択しています。局所麻酔を施した後にカテーテルを挿入するためほとんど痛みはありません。
 狭心症や心筋梗塞の冠動脈疾患の治療〔冠動脈インターベンション:PCI(percutaneous coronary intervention)〕は、カテーテルを動脈に沿って冠動脈まで持っていき、血管の狭窄・閉塞部位に到達させます。次に、バルーンをゆっくりと膨らませることで、血管が拡がり、その部分にステント(金属製の網状の筒)を留置して、血管の開存を維持することで血流を回復します。



 この他、健康管理センターでは人間ドックを行っており、胸部撮影用の一般撮影機器、上部消化器(胃バリウム)検査機器(2台)、上腹部・乳房超音波装置があります。


※上記にご紹介しました医療機器や検査のほか、脳や心血管の治療内容、放射線に関すること、また木沢記念病院で行っている全身や乳房専用PET装置(PET;positron emission tomograprh陽電子放出断層撮影)などについても、我々、診療放射線技師の立場からではございますが、お話を拝聴、ご説明させていただきます。何かございましたら、何なりとどうぞお訊ねください。